日本人は英語、特に英会話のレベルを「上手い」とか「下手」と表現する事が多いのですが、何をもって「上手い」と言うのかを何人かに尋ねると「あの人はまるでネイティブのように流暢に話すので」との答えに集約されます。私は仕事の関係で10か国以上に親しい知人・友人がいますが、その中には英国人、米国人、シンガポール人、フィリピン人等がいて、皆共通語の「英語」でコミュニケーションしています。しかしそれぞれの英語には独特な言い回しやアクセントが有り、決して同じ英語ではありません。それでも英国人はフィリピン人の”R”の強いアクセントに対して「英語が下手」とは言いませんし、米国人もシンガポール人の英語を下手だとも言いません。そしてフィリピン人もシンガポール人も英国人の英語に近づけようなどとしてません。ある米国人が「世界では、イギリス英語を話す人より、それ以外の英語を話す人の方がはるかに多い」と言ってましたが、日本人独特の英語がその中に合っても良いのではと思います。