子どものうちから英会話は必要?

子どもの早期教育という言葉があります。一時期はもてはやされましたが、成長とともに早期教育の効果が薄れていくこと、子ども時代に必要な遊びや交流を減らすことで起こる弊害などを理由に、近年では、さほど声高には叫ばれないようになってきています。
とはいえ、世の保護者の方にとっては、早期教育は気になる存在の一つ。特に、英語をはじめとした語学に関しては、小さな頃から耳を慣れさせておいた方がいいという話も聞いたりすると、英会話の早期教育を始めたくなりますよね。
それにしても、小さな頃から英会話に慣れさせておいた方がいいというのは事実なのでしょうか。人の耳は、生まれてきたときは未熟な状態で、完成されていません。生まれた後、成長とともに耳の機能が完成していくわけですが、この時、周囲の音を聞きとっていく中で言語を学んでいきます。つまり、この間に英語を聞いておけば、英語の発音を聞き取る耳が残っていくけれど、聞いておかないと、英語の発音を聞き取る耳が衰退していきます。
ですから、子どものうちの英会話というのは、話すことが目的というよりも、基本的な機能を整えておくという意味で、必要になるわけです。

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