海外留学せずに英語の「会話力」を鍛える方法

英会話の勉強を長年続けている人に多い悩みが、「アウトプットの機会がないため、なかなか会話力が向上しない」ということです。単語帳や文法書を使った地道な努力の成果で知っている単語や身に付いた文法は増えても、それらを会話という実践の場で使うことがなければ、なかなか本当に英語でコミュニケーションを取る力はつかないもの。とは言え、多くの人にとって英語圏への旅行や留学はハードルが高く、英会話学校などに通ってマンツーマンのレッスンを受けるといった選択肢も金銭的・時間的コストがかかるため、手軽に行えるものではありません。

そこで、日々忙しくて英会話のレッスンにかけられる時間もお金もないという学生や社会人の方におすすめの勉強法が、ひとりごとを英語で言ってみること。これは、日常の中でふと思ったことや目に入ってきたものの説明を、心の中で英語で言ってみるというものです。例えば駅で「今日は寝坊したせいでいつもより1本遅い電車になってしまった」と思ったら、それを心の中で英語にしてみます。また、道を歩いていて「あの女性の髪型、変わってるなあ」と思ったときなども、同じように英語に変換してみるのです。

この方法は、「相手がいないから英語で話す練習ができない」という考えを根本から変え、日常の中で無理やり自分に英作文の問題を出すようなものです。一見ばかばかしいように思えるかもしれませんが、やってみると「自分にはどのようなボキャブラリーが足りないのか」「どのような文法に弱いのか」といったことに気付くことができ、学習意欲を奮い立たせることにも繋がります。

この方法と、スマホアプリなどを利用した通勤・通学時のリスニングを組み合わせて継続的に「聞く力」と「話す力」を相互に鍛えていけば、会話力の向上に大きな効果が期待できます。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。